怖いくらいに

ああこの人かも知れない。

昨日久々にそう感じた。

12時に集合という約束から

洋食屋さんにランチに行った。

 

30分くらい遅れると言われて

ぶらぶらして時間を潰した。

集合場所に現れた彼は背が高く体格がよかった。

服はボーダーにジーンズという

古着が好きそうな着こなしをしていた。

話していると出てくるキーワードが

面白くて癖になった。

朝食はみたらし団子を食べているという彼は

ちょっと変わっていた。

でもなんだか自分と話しているように感じた。

 

15分ほど歩いて着いた洋食店は1時間待ちと言われた。

なので駅まで戻ってカフェで待つことにした。

今までどんな人と会ったのかを聞いて

純粋な恋愛をしているんだなと思った。

好きだから付き合うって事が普通だったのに

随分長いこと道に迷い込んでいたのに気がついた。

”道の先には光もなく

ただ足元が見えるだけ。

戻ろうと振り返っても

元来た道はもうなくなっている。”

眩い光が出てくるまで待つしかないのだ。

どこかの小説で出てきそうな文章だが、

正にそんな状態だった。

 

好きになる人は自分と似ている人か

全く異なる人か二択に分かれるらしい。

そんな情報を耳にして

今までは全く異なる人に惹かれていたが

最近は自分と似ている人に興味を持った。

結局のところ長い時間を分け合えるのは

気の知れた自分と似ている人なのかも知れない。

人に合わせて話をしてしまう私は

その判断が曖昧で相手が求めている事を

している感覚にずっとなっている。

今もこれからも変わることはないけれど

同じような人を見つければいいのかもね。

単にそう思えただけで

好きな服を着て出かけようと心に決めた。

ちゃんと生きよう。

さようなら、名もない言葉たち。